(テラトーマに関して)
⑰若山記者会見の論理はFLSはCAG-GFPホモたる、彼曰く「僕のマウス」、を渡してSTAP細胞を作ったのに小保方さんにFES1を渡されたという趣旨であるが、テラトーマはFLSより前の実験である。最初に行って成功したF1キメラのマウス背景を若山さんに聞き取り調査した結果を報告願いたい。報告書に従えば④に既述したとおり、<通常の表記法では「129/Sv×B6GFP」 が正しい>のであろうが、これであるとGFPがCAGであるのかAcr-CAGであるのかは定かでない。明確にしておいていただきたい。
⑱12/27移植HarukoのテラトーマからAcr-CAG-GFPが出ている。これはGOFマウスの酸浴細胞をヌー ドマウスの皮下に足場付きでインプラントし、精巣に細胞塊をそのままインジェクトしたものであるので、既存ESを使うなら学生のGOFESを使うはずであるが、スライド版にはこのテラトーマも
と書かれている。テラトーマ実験の前に最初のF1キメラが成功していて、後に小保方さんの書いた手記によれば、幹細胞も同時にできたと言われたとされている。その時の幹細胞のマウス背景が⑰で問い合わせている件のものである。この幹細胞が何者かによって、小保方さんの渡米中に移植された上から注射されている可能性がある。この可能性を検討しないままにああいう軽率な結論を報告書に書かないでいただきたい。分からないことは分からないと書かれなければならない。③を守ってください。
⑲12/27移植Harukoに対応しているというバラフィンブロックから出たGFP無しの切片はリシピエントの体組織だという証明は出来てない。マウスは免疫不全マウスで通常のマウスではないから調べたら何であるかすぐ分かる。なぜ調べもしないで、GFPがないからホストマウスの体細胞だと決めつけたのか、お答え願いたい。
⑳岡部氏主宰のブログに書き込まれた若山さんと考えられる人のSTAP幹細胞の最初の作成方法に関する書き込みがあって、それはキメラ胚にSTAP細胞を入れてES細胞として取り出すという手法で、若山さんが事後MTA締結した細胞リストにもキメラ胚を使った手法と培地誘導した手法の二つが書き込まれている(GLとFLB)。一旦キメラ胚に入れてES細胞として取り出すと、2Nは無論4Nでもまだリシピエントの細胞が生きていて、これをテラトーマに注射するとリシピエントの細胞からもテラトーマができる。無論GFPが無い。⑲の体細胞であるという結論は確認が必要で、簡単にできることなのでご確認願いたい。GLとFLBも調査が必要でしょう。
㉑我々は無論小保方細胞で簡単に上記手法での幹細胞化ができると思っていない。その前にクローン胚に入れられてntES化されたものが存在していると考えている。若山さんは別の実験を始めたものとみている。しかし、そのことは今は置く。ただ、これを説明しておかないとホストマウスの体細胞であるという結論以外にも別の可能性があるということに気づかれないだろうと思うゆえに指摘しておく。我々の主意は調査すれば可能性でなく事実になるということである。一人の女性の将来のかかっていることに関して手を抜かないでいただきたい。
(コントロールES、コントロールTSについて)
㉒コントロールESは樹立開始日が本文中とやや違っているがなぜか。訂正表によれば桂報告書の細胞リスト表には最初2012/5/25培養開始とされていたものが2014/4/19に訂正されていて、本文には(129B6 F1ES1~6、2012 年 5 月作製)と書かれている。推測では実験ノートに4/19の日付があったので後から培養開始日を訂正したのかとも思われるが、MTA事後締結時の若山さんの持ち出しリストではES、TSとも2012/5/25になっている。これは若山さんの間違いであろうか。若山さんが間違えるのは考えにくいのだが。どちらが正しいのか確認願いたい。因みにFLSやGLSは培養開始日で桂報告書と一致している。
㉓STAP細胞由来キメラの胎盤が光ったという話は、後に小保方さんの書いた手記によれば、その話を聞いた後の2012年4月頃にはTS細胞培地でスフィアを誘導してみる実験を開始されているようだったとあるので、2012/5/25培養開始とされているCTS-1の実験の予備実験であろうと推定されて、小保方さんはそのためのスフィア作成依頼を受けていたからの記述と思われる。このことからこの4月頃の前にスフィア由来のキメラの胎盤の蛍光確認があったことがわかる。10日キメラとしても17日前に小保方さんはマウスを渡されていることになるので、3月頃にこのキメラ作成実験が行われたことになるが、胎盤蛍光は結果的にわかったことであろうから、この実験がすでに幹細胞もできているこの3月の時点で、何のために行われたキメラ作成実験であったのかを若山さんの実験ノートの記載からご回答願いたい。またこの時に小保方さんに渡されたマウスの背景も実験ノートの記載をご照会願いたい。
㉔この酸浴スフィア細胞由来のキメラ胎盤は小保方さんに渡され、その免疫染色結果はLetter Extended Data Figure1のa,b,cに示されている。見事な証明だと思われるが。桂報告書はこのaについて2011/11/28撮影の4Nキメラだという若山さんの主張を受け入れられている。そして小保方さんは胎盤のGFP蛋白の免疫染色での存在確認をしたaのマウス背景をB6GFPx129/㏜だとリジェンドに書いていて、無論小保方さんは聞かされたとおりに書いていると思われるし、わざわざ勝手に別の背景を書く理由もないので、これが129/SvxB6GFPである2011/11/28撮影の4Nキメラと同じであるわけはないのに、どうしてそういう判断になったのかを説明されたい。
㉔まず桂報告書21Pには<4)Letter Extended Data Fig.1a について 2N キメラの写真ではなく、Article Extended Data Fig.7d と同じ 4N キメラ胎児胚 の写真の疑いがある点(論文撤回理由 2)(これについては、2014 年 5 月 10 日に著者か ら報告、5 月 21 日に報道されている) この写真で胚の一部を胎盤と誤同定している可能性がある点 >とあるが、論文にはこれが2Nキメラであるということはどこにも書かれていないので訂正願いたい。撤回理由書の方も訂正されておいた方がいいのではないか。
㉕次に<(調査結果) 4N キメラ胚であることは、マウス胚撮影に用いた PC に残存する写真(2011 年 11 月 28 日撮影)と若山氏の実験ノートから確認できた。論文の図の説明には 2 つの矢印があっ て、胎盤と卵黄嚢とされているが、専門家の意見によれば 2 つとも卵黄嚢である可能性 が高い。 >とあるので、その写真とプロパティ、実験ノートの当該箇所を開示願いたい。マウス胎児は皆似た形状をしているので、厳密に立証されなければならない。
㉖続いて<(評価) 2N キメラか 4N キメラかは、論文の重要な論点とは考えられず、過失による可能性が高 いと判断した。STAP 細胞の胎盤への寄与は、Letter の論点として重要であり、研究の価 値を高めるために強引に胎盤と断定した可能性があるが、調査により得られた証拠に基 づき認定する限り、研究不正とは認められない。なお、図の説明にある「B6GFP×129/Sv」 は、最初にメス、その後でオスの遺伝的背景を書く通常の表記法では「129/Sv×B6GFP」 が正しいが、不注意による間違いと思われる。 >とあるが、まず< 2N キメラか 4N キメラかは、論文の重要な論点とは考えられず>のところ、論文にはどこにも2Nキメラとは書かれていないことは上述の通りでご確認願いたい。
<研究の価 値を高めるために強引に胎盤と断定した可能性がある>という部分、写真の取違いということはあり得ても、それがb,cの免疫染色画像が3月頃に若山さんから渡された胎児の胎盤と卵黄嚢のGFP等の確認であることとは別の話になるので、<強引に胎盤と断定した>ということの証拠なり、根拠を示されて後、それが正しければ、その場合は例えばES細胞の増殖率などは分かり切っているからどこかの図を実験確認せず援用したなどという話と違って、悪質な捏造そのものだということになるので、<研究不正とは認められない。>という文言は訂正し、捏造であると断定願いたい。また、裁判で損害賠償の請求も考慮されたい。
そして、その請求はこの胎児胎盤卵黄嚢をセットで小保方さんに渡した若山さんの捏造か、全くそれと無関係なものを小保方さんが論文に掲載したのかの調査を要請することに当然なるでしょう。国民の税金で遊んでもらっては困る。この実験は3月頃に小保方さんに「B6GFP×129/Sv」と言って若山さんがマウスを渡し、できた胎児胎盤卵黄の免疫染色解析を小保方さんに頼んだものだ。そしてこの胎盤のコントロールとしてES細胞の胎児胎盤を小保方さんに渡したと若山さんは記者会見で証言しており、かつTS細胞の胎盤も渡したと証言されているが、それはいわゆる「僕のマウス」を使用して作られているとされている。つまり、裏返すと小保方さんに胎盤蛍光しているかもしれないと渡したキメラは「僕のマウス」だとおっしゃっていることになるが、このコントロールESも、コントロールTSも培養開始が若山さんの持ち出しリストでは2012/5/25になっていて、当然樹立は6月入っており、その受精卵ESなりTSからの胎盤はさらにその後に作られて渡されていることになる。
このことはLetter Figure 1のa,bが写真のプロパティと若山氏のメモによって2012/7/17の撮影とされていることと相まって、酸浴スフィア由来キメラ胎盤へのGFP侵入確認実験がこの頃まで続いていることから、10日キメラとしても6月の終わりころに小保方さんが酸浴細胞を作らされていることを意味していて、この時に若山さんが渡したマウスが何であるかを実験ノートから開示していただきたい。そのことはこれに続いて8月にGRASに提出された資料がどういう経緯で集められてどういう認識で小保方さんがそれを提出しているかという④⑤で調査依頼していることと関係してくる。小保方さんはこれらのF1のマウス背景に関して、若山さんの言うような「僕のマウス」でなく、Letter Extended Data Fig.1a のリジェンドにあるB6GFP×129/Svと同じくC57BL/6x129/Svという認識のようである。若山さんは小保方さんに渡したマウスの背景に関して正しく小保方さんに教えてない可能性も検討されるべきでしょう。
ここで、もう一度㉒の確認の重要性にお気づき願いたい。若山さんの持ち出しリストでは、コントロールES、コントロールTS、CTS-1はともに2012/5/25に樹立開始されている。桂報告書の細胞リストのみがESに関して5/25から訂正して4/19になっている。なぜ4/19に訂正されたのか、そしてMTAの持ち出しリストがなぜ5/25のままになっているかは重大な問題です。最初の胎盤蛍光キメラが作られたのは3月です。小保方さんはいくつかのサンプルを渡されたと手記には書いている。一つではない。次にもう一度酸浴細胞から光る胎盤が作られていてその撮影が7/17、つまり6月の末もしくは7月1日に小保方さんにマウスが渡されている。
5/25に樹立開始されたCTS-1は培地誘導ですから6月頃には確認されている。ここから胎児胎盤が作られるのは10日かかる。それでも6月中にはできる。ES、TSも同様で5/25が培養開始なら6月の前半には樹立確認凍結ということになり、一部キメラを作って6月中には比較用の胎盤ができる。つまりこのことは若山さんの記者会見での説明と異なっていて、これらのコントロールがCTS-1のためと後に7/17に作られた酸浴細胞由来キメラのために作られているという可能性がある。3月の最初の実験にはコントロールがない。そのために直後の4/19にコントロールES細胞を作ったのなら、これは5/25のとは別のものかもしれない。そのあたりをよく調べていただきたい。
- 2019/05/07(火) 13:54:27|
- 桂報告書疑義
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