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一言居士の独言

桂報告書に対する疑義(その3)

(調査された細胞の由来に関して)
⑭桂報告書の結論は、当該論文でつくられたテラトーマ、キメラと各種幹細胞は既存ES細胞由来であるという結論であるが、そう結論するためには、小保方細胞核を使った若山さんのntESである可能性等の他の可能性がないことをも検討しておかなければならない。報告書にはその検討が無いために論証が完全でない。
⑮まず、報告書がと結論している当該ES細胞は、FES1と学生のntESであるGOF-ES、そして若山さんが作った129B6F1ES1~8の内のとりわけ1であるとされているが、そのわずか三つのチューブの中身の二つが若山さんによってFLSとGLSに入れ替えられている可能性、AC129とFLS-Tが若山さんによる小保方さんに罪をなすりつける捏造偽装である可能性を否定する証拠が何もないばかりか、むしろ逆に、やろうと思えば簡単にできたと判断されるために、桂報告の検証結果の論証はまったく無意味になってしまっている。これはサンプルの由来に関しての調査、証拠・証言とされるものの信憑性評価作業が欠落していたためである。いわば裁判における証拠能力の判定作業を欠いたままに、一方的な証言を妄信してサンプル解析が行われている。かような非論理的な報告書が日本国の理研の名前を冠してBCA報告とされたのはこころある日本国民の羞恥の念に堪えざるところなので、速やかな取り下げを願いたい。
⑯FES1を含む太田ESが理研の解析担当の手元に来るまでの経緯を明確にしていただきたい。我々の調査では太田さんは一旦若山さんにFES1を含む何種類かの細胞を送っているので、そこで既に中身の入れ替えが可能な状態ができてしまっている。調査対象者であるはずの若山さんにそのようなチャンスを与えておきながら、調査対象者が提出したサンブルを言われるがままに信じて検査するという調査とは何なのか。事前に証拠の保全ができていなかったことは明らかである。
⑰この事前の証拠保全ができなかった理由にMTAの締結がなかったという事情があるようだが、太田さんの細胞はともかくとして若山さんの持ち出したサンプルは理研側で特許申請予定もある細胞だったはずでMTA締結無しに持ち出させるということはあり得なかったはずなので、なぜイレギュラー処理されたのかのお答えをいただきたい。そして2014/4/1に事後のMTAが結ばれることになった経緯もあるはずなのでお伺いしたい。
更に、理研側に残されていたサンプルは2014/3/15に竹市さんの指示のもと速やかに保全されたと推測するが、その後2014/4/1のMTA事後締結時までの半月間、あるいはその直後に山梨大から戻されたサンプルがないかどうかをお伺いしたい。そしてそのMTAの締結時にリストを作成して検討した理研側の担当責任者が誰であるかも明らかにされたい。名前を公表できないときは最低でも片山氏であるかないかは明確にしていただきたい。
⑭経緯の詳細は上述のように明確になっていないが、調査された太田ESサンプルの中にntES-G1,G2があり、報告書の細胞リストの注にラヴェル記載がある。調査の結果サンプルの中身の細胞の親の雌雄がラヴェル記載と異なっていることが分かって、調査対象から外されたと書かれているが、FES1,2とセットになって山梨大もしくは京都大から送られてきている細胞の一部がこんなでたらめな状況で、どうして、FES1,2の証拠能力が問われなかったのかの理由を述べていただきたい。若山さんが嘘をついていないという先入観で調査されていたのてあろうか。③を守って、公正中立な報告を願います。因みに関係する太田論文の親の雌雄はラヴェル表記が正しい。どういう理由からそうなったかの調査も欠けているが、中身が入れ替えられている疑惑を持たれても仕方のないものである。
⑮129B6F1ES1は若山さんが山梨で保有していて理研に無かったものだが、なぜそのことを報告書に書かないのか。AC129もFLS-Tもこの捏造は若山さんが責任を小保方さんに押し付けて逃げようとしたものでは無いかという可能性を検討して後に報告書を提出し直していただきたい。STAP幹細胞FLS=FI幹細胞CTS=ES細胞FES1という桂報告書の証明は、若山さんがFES1容器の中身をFLSに入れ替えるだけで簡単にそうなる。これはGLSも同じだ。入れ替え得なかったというアリバイがあるならそれを報告書に記載しなければならない。入れ替え得なかったという証明がない限り、当該論文のキメラ、テラトーマ、諸幹細胞の既存ES細胞による捏造という結論は立証され得て居ない。論証の根本が崩れている。<誰が混入したか>という問題以前に<混入した>という事実がまだ証明されていない。論証されていない論文を日本国の特別法人たる理研が世界のネイチャーに報告しているのは心ある日本人の羞恥とするところです。速やかに一旦取り下げていただきたい。
  1. 2019/05/07(火) 13:45:19|
  2. 桂報告書疑義
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