『一枚報告補記2』(基本にある虚偽)小保方さんに太田ESの細胞塊を渡されて、それが普段と違うということに気づかなかった若山さんは、最初のキメラ実験のときにそれをナイフで20個ほどの大きさにカットして胚盤胞に挿入したんですね。ES細胞の大きさは以下の図の右にある。この細胞の20個分は左の写真にはなりませんよね。そんな大きなパイプは胚盤胞に挿入できません。左の写真は実際に小保方さんが渡した細胞塊をナイフカットして挿入している時の写真です。中に入っているのはES細胞ではありませんね。
若山さんは以後ずっとES細胞で騙されてキメラを作り続けていたと言ってることになる。嘘ですね。キメラと幹細胞は実際に存在しています。どうやって作られたかの可能性は以下の3つです。
①キメラと幹細胞は論文通りに作られたのに、若山さんはそれを既存ESによる捏造であったとして取り下げた。
②キメラと幹細胞は小保方核使用ntES実験で作られたものである。
③キメラと幹細胞は論文とは別の、又ntESでもない、何か違う手法で作られたものである。
2012年初頭から始まった二度目の実験で、F1は「僕のマウス」を渡したと若山さんは証言した。ところがその時のSTAP由来2Nキメラのジャームライントランスミッション結果であるカルスキメラ子1~9のDNAからAcr-CAG-GFPが検出された。
太田ESは使われていないということが証明されている以上、この「僕のマウス」を渡したという若山さんの証言も嘘であることが証明された。
彼は129/SvX1と岡部マウスとのF1の赤ちゃんを小保方さんに渡したということが立証されたのである。
このことによって、2011年11月の最初のF1キメラマウス背景を若山さんの実験ノートと証言によって桂報告書が(「129/Sv×B6GFP」 が正しい)と書いている(B6GFP)は岡部マウスであったからこそ、その後のテラトーマからもAcr-CAGが出たのだと知れる。
テラトーマの上からその時にできていたF1の幹細胞を注射したのは若山さんしかいないことも立証された。このことは手記206Pの(「若山先生は光る精子で実験をしていました」)という記述と矛盾しない。そもそも岡部マウスを維持しているのだから当然ですね。記者会見ではアクロシンが発見される経緯を自然に見せるために岡部マウスにはあたかも気づきもしないというポーズで、遠藤氏が言い出すまで知らんふりしていた。そもそも最初に疑うべきは太田ESではなくて岡部マウスでしょ。太田ESだと言いだして4種の細胞を取り寄せたのは若山さんです。
太田ESを若山さんに気づかせることなく小保方さんが渡すことは不可能であると証明された以上、太田ESはキメラ作成にも幹細胞作成にも使われていない。しかし、現実には桂報告とBCA報告はFES1=FLS3=129/GFPESとしている。太田ES即ちFES1は使われていない。これは何を意味しているのか。FLS3=129/GFPES=FES1ということである。
若山さんがFES1ラベルのチューブの中身をFLS3に入れ替えたということが立証されているのです。この件は早くから和モガさんが近親率から導いている結論でもありますね。
太田細胞が桂調査チームにもたらされた輸送経路こそ、今Ooboe さんのパートナー氏が神戸地方検察庁特別刑事部で検討していただいている申告書の嫌疑です。すべては山梨大若山研を経由している。(幹細胞のTCR再構成)小保方さんの酸浴細胞にはTCR再構成がありました。白線を入れてないルール違反だと大騒ぎしましたが、TCR再構成があることは石井さんも認めましたね。
レーン4がCD45(白血球の分化抗原)陽性細胞、5と6がSorted Oct4+細胞、つまりその酸浴STAP細胞でOct4-GFPが蛍光しているものです。すべてのリアレンジバンドの出ていることが確認できる。多種のTCR再構成を起こしているT細胞をたくさん含んでいるポリクローナルな細胞集団ですから全バンドがでるんです。小保方さんのプライマーはD2-J2.6で挟んでいる。出るべきバンドは以下でしたね。
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01.D1-J1の123456-D2-J2の123456(*GL)
02.D1-J1の23456-D2-J2の123456(*GL)
03.D1-J1の3456-D2-J2の123456(*GL)
04.D1-J1の456-D2-J2の123456(*GL)
05.D1-J1の56-D2-J2の123456(*GL)
06.D1-J1の6-D2-J2の123456(*GL)
07.D1-J2の123456
08.D1-J2の23456
09.D1-J2の3456
10.D1-J2の456
11.D1-J2の56
12.D1-J2の6
13.D1-J1の123456-D2-J2の234567(*リアレンジバンド)
14.D1-J1の123456-D2-J2の3456(*リアレンジバンド)
15.D1-J1の123456-D2-J2の456(*リアレンジバンド)
16.D1-J1の123456-D2-J2の56(*リアレンジバンド)
17.D1-J1の123456-D2-J2の6(*リアレンジバンド)
細かい話は端折ります。01~06まではGLバンドです。小保方さんのプライマーで挟まれた一番長い断片です。ここに入るのはこの他にT細胞以外の細胞もあります。T細胞でない細胞はTCR再構成を起こさないので遺伝子はそのままですから小保方さんのプライマーで挟まれると何も切断されていないそのままの長さで出ます。因みにES細胞だけの細胞集団だとGLバンドだけになります。
07~12までは小保方さんのプライマーの部分がTCRの結果切り捨てられていますのでPCRにかかってきませんから、バンドはでません。
13~17がそれぞれ長さの違うリアレンジバンドです。バンドはGLも入れて全部で6本出るんです。
これを前提にして、では幹細胞のTCR再構成PCR結果はどうかというと、これは発表されていません。丹羽さんが主導して、幹細胞とキメラのPCR結果は論文から外させたんです。なぜか。幹細胞は実物の写真がありませんから先にキメラから示しましょう。
これはGel2のレーン27,28,29の2Nキメラの体細胞のTCR再構成結果とされているものです。27,28に関して上から5番目の矢印のバンドがありません。キメラの場合はポリクローナルな細胞が一つの組織の中に均等に分散するということは考えにくいんです。又、この実験自体がリシピエントの白血球を完全除去できているかどうかも分からないんです。で、議論を呼んでいるところですが、幹細胞の場合をこのバンドの欠失しているところから想像力を働かせることができます。
論文のプロトコル通りに幹細胞を作ったとしましょう。上に示したようにCD45+細胞と酸浴STAP細胞のTCRバンドは全バンド出ている。ポリクローナルな細胞集団だから全バンドが出るわけです。それをそのまま論文にあるES培地で誘導しても、細胞集団がポリクローナルな集団であることは変わりません。つまり作り立ての幹細胞であれば全バンド出るのが普通で、これが全く出ないとか、或は一部しか出なくても、検証している人たちはおかしいと思うか、目的のバンドは出ていないと判断しなければならない。全バンド出ない限りはTCR再構成があったとは言えない。
では、実際にはどういう証言になっているかというと、手記によればまず幹細胞のPCRはラボの仲間が担当した。そして、結果は8株のうちに2,3株あるようだと聞いたような書き方になっている。この時点ですでにおかしいですね。全ラインに全バンド出るのが当たり前です。これを小保方さんは当時気づかずにラボのミーティングで、自分のSTAP細胞の結果と合わせて、TCR再構成はあったと報告したようです。後にラボ仲間の実験にはコントロールが無かったので自分でもう一度やり直したら全ラインなかったと手記に書いている。この"後に"の時期がいつのことなのかははっきりとは書かれていない。それから全ラインなかったという意味はそれぞれの株で全バンドが出ていないから無いと言ったのか、全ての株で一切バンドがなかったのかのどちらなのかも書かれていない。しかし、前者であっても実験結果としては無いという判断が正しい。なぜなら検体はポリクローナルな細胞集団であるという前提になっているからです。
丹羽さんは実験が何らかの理由で正しく行われていないのではないかと考えて、間違いなく全バンドの出ているSTAP細胞の結果だけをつけさせて、幹細胞とキメラの結果は外させたんです。キメラは2,3種類程度の移植細胞が調査した組織の中でキメラ化していると考えれば説明できないことはないが、それもちゃんと学会で承認されている事実でもないし、何よりも特許につけられている2Nキメラの結果はもっと説明のできないものです。実験は4Nで行われた方が確実でもありますから、この時点では後にちゃんと調べればいいと考えて、キメラと幹細胞に関しては論文に載せないことにした。そして幹細胞のTCR再構成のPCR確認バンドが無くなった理由として、笹井さんは培養によるバイアス選択だと説明した。若山さんが嘘をついているなんてことは考えもしていませんから、他に考えようがなかったということです。
我々は若山さんが嘘をついていることを知っている。小保方さんの渡した酸浴細胞塊をそのままES培地で誘導したものでないことを知っている。
我々のntES論だと、作られてくるいくつかの小保方細胞核使用ntESは一個の細胞のクローン胚からES化したものですから、一つ一つのシャーレの中はモノクローナルな細胞集団です。
検体がモノクローナルな細胞集団である場合にPCRにかかってくるTCR再構成バンドは0本か、1本か、2本のいずれかです。こうなるのは小保方さんのプライマーには挟まれない断片があるのと、無論染色体が二本あるからですね。
8株の中の2、3株に再構成があるようだったというのは、1本とか2本なら分かりますね。0本もあるでしょう。でも、前提となっているのはポリクローナルな細胞集団です。1本や2本あってもあったことにはならない。それは何かの実験上の手違いでしょうと解釈されるべきですね。丹羽さんと笹井さんが心配して外させたのはそれが理由です。彼らは医師でもある。小保方さんや、ラボ仲間はそんなにTCRに詳しいわけもないんですね。後で若山さんに幹細胞と4Nキメラを作り直してもらって、自分たちが指導してもう一度確認すればいいことだと考えたんですね。とても正しい判断だったのではないでしょうか。若山さんが途中で逃げただけです。
以上
- 2019/08/31(土) 10:42:12|
- 一枚報告補記
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