ガンバレ西岡さんブログで楠本さんがデータを貼り付けておられる。こちらにも保存しておきましょう。笹井さん記者会見時資料ですね。
簡単に解説しておきましょう。
「STAP現象を前提にしないと容易に説明できない部分」とある。
①ライブセルイメージングでGFPの蛍光しない状態から蛍光する状態に移行したことが観測されたこと。
②細胞の大きさが違うこと。
③キメラができたこと。
以下がその詳細説明です。
①に関して言えば、ESコンタミでないのは自明で、最初光ってない。撮影は全自動で途中で止められない。自家蛍光でないのは多画面のフィルター確認は無論のこと、ここではFACSでも確認されていることをあげているが、私は自家蛍光が6時間しか持続しないことと、この撮影のインターヴァル計算からも証明している。
これに関して丹羽さんの検証実験でOct4-GFPの「漏れ出し蛍光」があるという新事実の指摘があったんです。誰も知らなかった科学的事実です。Oct4-GFPの設計者は今とても関心を持って確認しているのではないですか。
②に関しては、笹井さんはES研究の大家でESの大きさは知っているんです。ここには小保方さんがArticle Figure 1-gに添付した画像を笹井さんはそのまま比較している。でも小保方さんは自分でも言っているように実験事実を分かりやすく提示するのが画像の役目と心得ている。ここでは形の違いを示すためにCD45、STAP、ESのほぼ全体の形が見える大きさに揃えて比較している。彼女のとても悪い癖ですね。出来るだけ事実に近く表示すべきです。左下にスケールバーがあって、写真の大きさを変えて三枚一組にしているのが分かる。意図は形の違いです。大きさの違いを示すのなら左下のスケールバーの長さをそろえなければならない。3枚組写真を示している意図が違うんですね。こういうのはとても誤解を受けやすいでしょうね。なぜ素直にそのまま図を作らないのか、自分の説明の意図に従って分かりやすくしたいのです。捏造意図ではないことは無論で、スケールを一致させると大きさの違いはもっと際立ちます。
③胎盤の光ったキメラに対してマスコミの騒いだような捏造ならESとTSと混ぜることになるが、細胞は接着しないと言ってる。このことは丹羽さんが過去に自分でやってみたことがあったんですね。丹羽さんはES細胞の胎盤研究をしていて、2005年にいろいろと遺伝子発現の違うES細胞の選別を行って胎盤を蛍光させるのに成功している。むろん、小保方さんにはそんな技術はありません。丹羽さんはいろいろと試行錯誤している時にESとTSの共培養もしてみているんですね。培養液が違う細胞なので難しくて、三回目くらいの継代で消滅してしまうと説明していましたね。
そもそも、TSは2012/5/25の培養開始でしたよね。小保方さんにSTAP細胞の胎盤と言って渡したとされる時期は3月の終わりから4月の始めです。小保方さんはTSを持っていない。
桂報告書では胎盤は光ってないという結論になってます。でも、胎盤蛍光写真は二つほどありますからね。一つには免染画像がつけられている。報告書はそもそも光ったことにしたかったという動機の面を指摘している。推測です。そして画像は若山さんは嘘だと言ってるが、露出の工作は無いと言っていて、しかし、免染写真については、そもそも光っておかしくないものを光ったと言ってるだけではないかとこれも推測している。
加えて、桃子本の中で若山さんはESも技術の進歩で光るようになっていたかもしれないと答えていて、この時ESのことを言ってるのに、自分の研究室ではキメラ達成率の向上を目指していてと、おいおい、それはntESじゃないかという疑義を掛けられても仕方が無いような口の滑らせ方をしている。
笹井さんは若山さんが小保方さんの細胞の核を使ってntESを作っていたんだなんて思いもよらないことなんですね。彼は最後まで論文通りのSTAP現象を信じていた。若山さんが何かしたとは爪の先ほども疑ってません。
ただ、笹井さんはSTAP幹細胞がどうして小さかったはずのSTAP細胞を培養している過程でES並みに大きくなったのかということに気づきませんでしたね。
酸浴STAP細胞の核を抜いてクローン胚に入れntESとして培養したから大きくなったんですよね。
彼はこの後FLSのジャームライン確認実験に入り、恐らくFLS(実態は小保方核使用ntES)のキメラの胎盤蛍光を発見し、そのTS培地誘導を考えた。ただし、小保方さんはまだ自分の細胞からのキメラ作成だと信じていてその論文を書いているので、その実験を通して別の実験を行っている。
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- 2019/11/23(土) 09:59:43|
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