①まず前提として、アーティクル論文で、CD45陽性細胞を酸浴後<DMEM/F12(B27+LIF)>培地で1週間培養した結果、Oct4-GFPのよく蛍光するSTAP細胞ができたと報告された。 ②次に、このSTAP細胞塊をナイフ切り分け技術でキメラ胚に移植した結果キメラができたので、この細胞は多能性細胞であると報告された。 ③次にES培地として知られる(ACTH+LIF)培地にオンフィーダーで1週間置き、その後<20%FBS(ウシ胎児血清 fetal bovine serum)を含むES細胞維持培地>に蒔種され、増殖能の低いSTAP細胞が無限増殖するSTAP幹細胞に誘導されたと報告されている。 ④そして、それを前提にしてレター論文ではまずSTAP細胞はキメラ胎児形成能のみならず胎盤形成能をも併せ持つ。すなわちES細胞の元であるインナーセルマス段階以前までリプログラムされていると報告された。 ⑤次にSTAP幹細胞は増殖能を獲得した時にSTAP細胞の持っていた胎盤貢献能は失い、ES様の細胞になると報告されている。 ⑥さらに増殖能の低いSTAP細胞を今度は<20%のFBSを含むRPMI1640(ロズウェルパーク記念研究所培地 Roswell Park Memorial Institute medium)、1mMのピルビン酸ナトリウム、100μMの2-メルカプトエタノール、2mMのL-グルタミン、組換えFGF4の25 ng / ml及びヘパリンの1μg/mlで構成>されているTS培地でオンフィーダーで誘導し無限増殖させることができたが、そのときSTAP細胞の持っていた胎児貢献能は失われ、胎盤貢献能だけをもつFI幹細胞ができたと報告された。 ⑦加えて、FI幹細胞をTS培地からES培地に戻すと、ES様の細胞に戻ったと報告されている。