桂報告書スライドに以下の記述がある。
1.科学的検証結果について
・STAP幹細胞とFI幹細胞は、調べた限りではすべてES細胞に由来
キメラマウスとテラトーマもその可能性が非常に高い
故意か過失か、誰が行ったかは、決定できない
・ChIP-SeqやRNA-Seqの論文や公開されたデータは、
細胞株/マウス系統が登録内容と異なっている
その責任は小保方氏だが、故意か過失かは決定できない
(ESコンタミ結論全般に対して)
①FES1のコンタミに事故の可能性を残しているが、どこにあったかわからない細胞を解凍しているという意図的行為を事故と考えるのは間違いだ。細胞はそもそも事故では解凍されないし、そのような細胞がインキュベーター内で事故でコンタミされることもない。仮に本当にFES1が使われたのなら意図的なコンタミ犯が存在する。
②犯人が判らなければ捏造とは言えないというのは間違った論理だ。3億円事件は窃盗事件だが犯人は分かってない。日本を代表する知性の集まった理研が第三者機関に分析結果を提供したようだが、世界に対して恥ずかしいので、このような子どもの教育に悪い非論理を広報するのは控えていただきたい。既存ESがコンタミされたのなら、これは悪質な捏造事件です。既存ESでないのなら別の可能性も検討されなければならない。
③仮に悪質な既存ESのコンタミ捏造事件であったのなら、それを誰が行ったか決定できないとおっしゃる以上、証拠無しに誰かが犯人であると仄めかしてもいけないし、同時に証拠もなく誰かは犯人ではないとあらかじめ嫌疑対象者から外すようなこともあってはならない。
(論文のマウス背景に関して)
④マウスの系統は若山さんが小保方さんに知らせる。小保方さんはそれを書くだけというのが基本的関係のはずだが、若山さんが嘘をついているという視点が無いのは何か既に犯人のめぼしでもついていて若山さんは犯人から除外されているのか。③の原則を守っていただきたい。
論文には、B6GFPxDBA/2,129/SvxB6GFP,BL6(oct4-GFP),B6GFPx129/Sv,129/Sv carrying Rosa26-gfpが出ているが、この論文は若山さんは読まれてないのか、確認願いたい。ここには129/SvxB6のCAGホモマウスも出ていない。若山さんはFLS実験時にこのマウスを使ったとおっしゃってたが、なぜ論文に無いのか。調査願いたい。
最初の実験でキメラ成功したマウスは桂報告書21Pに<なお、図の説明にある「B6GFP×129/Sv」 は、最初にメス、その後でオスの遺伝的背景を書く通常の表記法では「129/Sv×B6GFP」 が正しいが、不注意による間違いと思われる。>とある通り、GFPに関してヘテロマウスと解釈できるが、そのGFPはCAGであったのか、Acr-CAGであったのかを公表していただきたい。
公開されたデータのF1のマウス背景に関してC57BL/6x129/Svとなっているが、小保方さんの提出は2013/11/5、理研の提出は2014/2/13となっていて、間に他人の手が入っている可能性があるので、この文責が小保方さんかどうか確認した上で、なぜこういう間違った背景記述になったのかを聞き取り調査願いたい。小保方さんは誰かにそう言われないのにそう書くことができないのは、マウス背景情報のお二人の基本関係から明らかなことだ。
⑤公共データ等の実際の検証調査内容に関して<細胞株/マウス系統が登録内容と異なっている><その責任は小保方氏だが、故意か過失かは決定できない>とあるが、登録とサンプルの中身が異なっている原因は登録の経緯と中身の経緯と別々に原因が考えられる。前者は誰が小保方さんにそう伝えたのか、後者は誰が小保方さんにその中身を渡したのかという経緯の調査結果が無いと結論は出せないはずなので、<小保方さんの責任である>というからには、その調査証拠を提出していただきたい。故意か過失かは、まずは小保方さんの責任かどうかが分かってから、別途調べるべき話になる。別の原因であったら小保方さんの故意か過失かなどということ自体が分からないのが当然でこんなことを書くと小保方さん犯人という仄めかしになってしまう。③に抵触しないようにお願いしたい。
- 2019/05/07(火) 13:35:55|
- 桂報告書疑義
-
-
| コメント:0