(画像の取り違え)この2Nキメラ実験と同時に4Nキメラ実験も行われている。Article Extended Data Figure 7-d図です。
そのリジェンドです。
>>
d, 4N embryos at E9.5 generated with STAP cells derived from F1 GFP mice (B6GFP and DBA/2 or 129/Sv). B6GFP, C57BL/6 mouse carrying cag-gfp.Article Extended Data Figure 7-bにある2N実験と対応したマウス背景の4Nです。雌雄をかき分けていることに注意が必要です。それからこれは、2012年2月の実験です。「若山氏の実験ノートでは、この キメラの作製は 2012 年 1 月終りから 2 月はじめにかけて行なわれていた。(桂報告書10P)」のでした。
ところが、この4Nキメラがレター論文の胎盤蛍光写真として使われていると、またもや若山さんが妙なことを言いだした。そのLetter Extended Data Figure 7-aが以下の写真です。
リジェンドは以下です。
>>
a, Chimaeric mouse with STAP cells derived from CD45+ cells of B6GFP × 129/Sv mice (B6GFP, C57BL/6 line with cag-gfp transgene). Arrows indicate a placenta and a yolk sac. これは胎盤が光っているから免染で確認してくれと2012年の3、4月頃に若山さんが小保方さんに指示した時のキメラ胎児胎盤のはずなんですが、それを2月に撮影されているはずの上の4Nキメラの写真と同じものの別角度の写真だと言い出した。手記の99Pです。
>>
若山先生が、スフェア細胞からのキメラ胎児だけではなく胎盤も形成しているようだと報告された。ES細胞はキメラマウスを作製しても胎児の組織を形成することはできるが、胎盤の組織は形成することができないため、若山先生の発見はスフェア細胞がES細胞のの多能性を超える分化能を有していることを示唆していた。スフェアからのキメラマウスの胎盤だというものをいくつか渡され、「(スフェア由来の細胞が胎盤に存在しているかを証明するために)組織学的に解析して欲しい」と指示を受けた、。後日、解析した胎盤内にはGFP陽性細胞が存在していたが、若山先生は私に依頼した解析結果を待つことなく、ご自身の発見から着想を得たようで、2012年4月頃には、TS細胞(Trophoblast Stem Cells:栄養膜幹細胞)と呼ばれる、胎盤を形成する能力のある幹細胞株を樹立する培地でスフェアを培養すれば、TS細胞様の幹細胞株も樹立できるのではないかと、すでに実験を開始されていたようだった。小保方さんの証言では若山さんが胎盤が光ると言い出したのは2012年の4月以前頃ということになる。このためのコントロールESである129B6F1 ES1は2012/4/19に培養開始されている。それ以前に胎盤を小保方さんに渡している。STAP細胞を作り10日前後のキメラを帝王切開して取り出すので20日くらいは前から始まっている実験で3月の末から4月の始めなのである。少なくとも2月の実験分ではない。2月のキメラは2月中に帝王切開それている日程になる。小保方さんはまだ最初のネイチャー論文さえ提出していない。2012年2月頃の写真と胎盤が光ると言い出して小保方さんに胎盤を渡した3、4月頃の写真が同じだと言う。胎児胎盤は生ものです。
若山さんの書いたネイチャーへの取り下げ理由書です。
>>
(2) Extended Data Fig. 7d in the Article and Extended Data Fig. 1a in the Letter are different images of the same embryo and not, as indicated in the legends, a diploid chimaera embryo and tetraploid chimaera embryo.この英文は意味が分かりません。 not, as indicated in the legends, a diploid chimaera embryo and tetraploid chimaera embryo.ってどう解釈したらいいのか。桂報告書の同一の件を見てみましょう。21Pです。
>>
4)Letter Extended Data Fig.1a について
・2N キメラの写真ではなく、Article Extended Data Fig.7d と同じ 4N キメラ胎児胚 の写真の疑いがある点(論文撤回理由 2)(これについては、2014 年 5 月 10 日に著者か ら報告、5 月 21 日に報道されている)
・この写真で胚の一部を胎盤と誤同定している可能性がある点 (Letter Extended Data Fig.1a が2N キメラの写真ではなく、Article Extended Data Fig.7d と同じ 4N キメラ胎児胚 の写真の疑いがある)と主張しているようなんですが、そもそもLetter Extended Data Fig.1a が2N キメラであるなどという記載は論文には無い。若山さんの英文をそう解釈することも又困難で、何を言ってるのか分からない。加えて桂報告書が更に妙なことを言いだす。
>>
(調査結果)
4N キメラ胚であることは、マウス胚撮影に用いた PC に残存する写真(2011 年 11 月 28 日撮影)と若山氏の実験ノートから確認できた。論文の図の説明には 2 つの矢印があっ て、胎盤と卵黄嚢とされているが、専門家の意見によれば 2 つとも卵黄嚢である可能性 が高い。おいおい、2011年11月28日って最初のキメラ成功実験の写真じゃないか。この最初の成功キメラは保存されてない。同時にできたとされていたF1の幹細胞もない。ところがここに突然写真が出てきた。それだけでも驚きなのに、最初の成功時に胎盤が光るなんて話は出てないはずなのに、2011年の11月の写真と、2012年2月の写真と、2012年3、4月の写真が全部同じだという。タイガイニセエヤ。
因みに若山さんの英文をグーグル翻訳機に掛けてみると以下のようになる。
>>
記事の拡張データ図7dおよびレターの拡張データ図1aは、同じ胚の異なる画像であり、伝説に示されているように、二倍体キメラ胚および四倍体キメラ胚ではありません。
Articleが記事、legendが伝説になっているが、そこは機械翻訳なんだから論文と説明に直せばいいだけなんですが、構文的に直訳すると必ずこうなります。つまり、二倍体キメラでも四倍体キメラでもないと。でもキメラって常識的にはどちらかしかありません。学者とか教師というのは職業上の習性があって、本当のことは言わないまでも、嘘がつけないということがあるんですね。事実を曲げることができない。この文意を通そうと思ったら、この胚はキメラではなくクローンだという解釈もできるんです。ただ、証拠がないからね。
桂報告書はこう言うんです。
>>
(調査結果)
4N キメラ胚であることは、マウス胚撮影に用いた PC に残存する写真(2011 年 11 月 28 日撮影)と若山氏の実験ノートから確認できた。論文の図の説明には 2 つの矢印があっ て、胎盤と卵黄嚢とされているが、専門家の意見によれば 2 つとも卵黄嚢である可能性 が高い。
(評価)
2N キメラか 4N キメラかは、論文の重要な論点とは考えられず、過失による可能性が高 いと判断した。STAP 細胞の胎盤への寄与は、Letter の論点として重要であり、研究の価 値を高めるために強引に胎盤と断定した可能性があるが、調査により得られた証拠に基 づき認定する限り、研究不正とは認められない。なお、図の説明にある「B6GFP×129/Sv」 は、最初にメス、その後でオスの遺伝的背景を書く通常の表記法では「129/Sv×B6GFP」 が正しいが、不注意による間違いと思われる。 若山さんは正直な人であくどい嘘をつけない人のようです。彼は助手の採用条件を言えるまでの期間ちょっとした嘘でつなごうとした。僕はひょっとしたらどこかの大学の教授になって、ひょっとしたら研究所も立ててもらって所長兼務になるかもしれないけど、そのときは君僕のところに助手で来てくれるかなあとは言わなかった。ちゃんと人事秘を守りました。仮に小保方さんがそのことを誰かに喋ってそれが他者に漏れて入札でトラブってと連なって行くと関係している人々全部の人事に影響します。小保方さんが大和さんや常田さんら自分の先生方に相談するということはあり得ますからね。
当たり前だけどとてもまじめな人です。その彼が、こう書いてるんでしょ。
>>
(2) Extended Data Fig. 7d in the Article and Extended Data Fig. 1a in the Letter are different images of the same embryo and not, as indicated in the legends, a diploid chimaera embryo and tetraploid chimaera embryo.桂氏は間違えたかもしれません。 「2N キメラか 4N キメラかは、論文の重要な論点とは考えられず、過失による可能性が高 いと判断した。」って何を言ってるんでしょ。クローンだよ。2N キメラか 4N キメラかと読んだのは桂氏だ。でも実際にはどちらでも無いと書いてある。「研究の価値を高めるために強引に胎盤と断定した可能性がある」んなら捏造ということになる。馬鹿なこと言うな。とは言え、「4N キメラ胚であることは、マウス胚撮影に用いた PC に残存する写真(2011 年 11 月 28 日撮影)と若山氏の実験ノートから確認できた。」んです。移植したドナーが違うんだよという若山さんのフロイト的告白を聞き分けろと言っても、それはちょっと無理かもしれません。
(矛盾)もう一つとんでもないことがあります。(Extended Data Fig. 7d in the Article and Extended Data Fig. 1a in the Letter are different images of the same embryo)と書いている。Extended Data Fig. 1aは(「129/Sv×B6GFP」 が正しい)んでしょ。並べて比較してみましょう。
帝王切開して取り出してる一回限りの胎児なんでしょ。同じ胎児でどうして大きさと形が全然違うということがあるのですか。そっくりなのはむしろ以下でしょう。
でも、こちらはマウス背景が違うし、形も似てるがよく見ると異なっている。そもそも妊娠後同じ日数経過したマウス胎児の形はほとんど同じです。切開して広げて撮影するときの状況が少しずつ違うだけだ。Article Extended Data Fig.7d とLetter Extended Data Fig.1a は全く違うものです。
手記には「スフェアからのキメラマウスの胎盤だというものをいくつか渡され」とあるのみで、胎児はどうであったか、卵黄嚢がどうであったか、撮影した写真がどうであったかはわかりません。小保方さんが胎盤を貰ったときにマウス写真をもってなかったら何かつけるということになります。
聞けばいいだけですよ。小保方さんは7月からずっと理研にいました。実験してないときは相沢さんの部屋で待機している。相沢さんに聞いてもらえばいいだけだ。こんな明らかな矛盾にさえ気づいていないようですから、どうにもなりません。
(小保方さんのマウス背景認識)どこに事実があるのか。
まず「4N キメラ胚であることは、マウス胚撮影に用いた PC に残存する写真(2011 年 11 月 28 日撮影)と若山氏の実験ノートから確認できた。」ということです。PCに写真があってLetter Extended Data Figure 7-aの写真と全く同じであったと言ってることになるが、今見た通り別のものだ。実験ノートにマウス背景は129/Sv×B6GFPと書かれていたんでしょ。対して論文にはこのキメラはB6GFP x 129/Sv背景であると書かれ、手記によれば2012年の3,4月頃に渡されたはずの、胎盤の免染写真がセットでつけられている。以下です。
リジェンドです。
>>
a, Chimaeric mouse with STAP cells derived from CD45+ cells of B6GFP × 129/Sv mice (B6GFP, C57BL/6 line with cag-gfp transgene). Arrows indicate a placenta and a yolk sac.
b, Cross-sections of yolk sac (top) and placenta (bottom). GFP-positive cells (arrows) were seen only in yolk sac and placenta of the STAP cell chimaera. Scale bars, 50 μm.
c, Co-immunostaining showed that these GFP-positive cells (right) were found in the extra-embryonic endoderm-derived epithelial cells (pan-cytokeratin+ and overlying laminin+ basement membrane; left) of the yolk sac. Scale bar, 10 μm.B6GFP × 129/Sv mice (B6GFP, C57BL/6 line with cag-gfp transgene)と書かれています。小保方さんは親の雌雄の書き分けルールを知ってます。小保方さんはB6側にCAGが入っていると聞かされているんです。Acrに関してはそもそも小保方さんの実験目的には関係がないから知らされてないだけで、実際にここで使われているのは岡部マウスのB6GFPなんです。Article Extended Data Figure 7のマウス背景の書き分け方を見ておいてください。前がメスと知らないでこんな書き分け方をするわけがありません。
>>
B6GFP x DBA/2
129/Sv x B6GFP
Letter Extended Data Figure 7-aのマウス背景記述を小保方さんのマウス背景の書き分け方の不注意と書いたのは桂報告書で、小保方さんに確認したわけではない。
>>
なお、図の説明にある「B6GFP×129/Sv」 は、最初にメス、その後でオスの遺伝的背景を書く通常の表記法では「129/Sv×B6GFP」 が正しいが、不注意による間違いと思われる。 小保方さんは2012年3,4月に免染依頼を受けた胎盤のマウス背景をB6GFP×129/Svと聞いていたからそう書いているので、それを2011/11/28のキメラが129/Sv×B6GFPなんだからときめつけて、不注意による間違いだと判断する前に、本人に確認すべきです。7月からずっと再現実験で理研に来ているんですから、聞いたら分かることです。
因みに彼女が不注意な書き方をしているのはむしろArticle Figure 4-cの以下の部分でしょう。
以下がそのリジェンドですが図のキャプションと違って、逆になっている。これは2月の分ですからリジェンドの方を間違えている。
>>
c, Adult chimaeric mice generated by STAP-cell (B6GFP × 129/Sv; agouti) injection into blastocysts (ICR strain; albino). Asterisk indicates a highly contributed chimaeric mouse.恐らく、以下のFigure 4-cのリジェンド背景記述と混同したのではないでしょうかね。
リジェンドは以下です。これは論文に添付されているヴィデオのストップモーション画像だとされています。無論、若山研で当時撮影されていたものです。笹井さんのところではキメラがないから撮影はできません。
>>
f, E10.5 embryo generated in the tetraploid complementation assay with STAP cells (B6GFP × 129/Sv).もう一つ紛らわしい書き方をしているのはアーティクル本文の以下でしょうか。ここでは雌雄を配慮せずに書いている。
>>
Furthermore, in a tetraploid (4N) complementation assay, which is considered to be the most rigorous test for developmental potency34, 35 (Fig. 4a, bottom), CD45+ cell-derived STAP cells (from F1 mice of B6GFP × 129/Sv or DBA/2) generated all-GFP+ embryos on embryonic day (E)10.5 (Fig. 4f, Extended Data Fig. 7d and Supplementary Video 3), demonstrating that STAP cells alone are sufficient to construct an entire embryonic structure. 以上の検討からわかることは2011/11/28の写真が本当にLetter Extended Data Figure 7-aの写真と同じであったのなら、小保方さんが写真だけを選択し間違えたということになる。そして、同時に小保方さんはその写真を持っていたということです。2011年の胎盤の免染なんてあるわけがないと我々が知っているのは、手記を読んで胎盤の免染がいつの話か読んでいるからです。桂チームは無論手記は読んでない。若山さんに聞いただけですね。2012/11/28の胎盤を分析したなんて聞いてないんじゃないですか。若山さんがそんなことを言うはずもない。キメラが初めて成功したというのに、胎盤が光っているかなんて誰も気づきませんね。そして胎盤は生ものです。その時のものだ。免染写真が2011/11/28のキメラのものであるわけもないことです。だとしたらただの写真の選択間違いに過ぎない。では胎盤を免染させた時のキメラ写真はどれだと調べて行かないといけないですよね。ところが彼らの結論は以下でしたね。
>>
2N キメラか 4N キメラかは、論文の重要な論点とは考えられず、過失による可能性が高 いと判断した。STAP 細胞の胎盤への寄与は、Letter の論点として重要であり、研究の価 値を高めるために強引に胎盤と断定した可能性があるが、調査により得られた証拠に基 づき認定する限り、研究不正とは認められない。小保方さんに確認したらすぐにわかることを確認もせず、ただ若山さんに言を左右にされて結局分からなかったということでしょうが。
小保方酸浴細胞核使用ntESキメラだと気付かない限りは全部を整合的に理解することはできません。この時点で桂チームがそのことに少しでも気づいていたということはなさそうです。変だなあとはだれしも思うでしょう。でもど素人の私は分かるまで5年かかった。専門家はもっと早く分かるはずですが、こちらの方は、その時にはすでに文科省の圧力がかかって緘口令が敷かれているんでしょうね。
(相沢さんの感想)ずっと以前にOoboeさんのパートナー氏が何かの序に相沢さんに聞いてくれたことがあります。ntES化したと言ってる人がいますけどと。言下の答えは、それだとどちらの性質なのかが分からない、というものでした。
ntESはキメラができます。従って小保方細胞をntES化したらキメラができるのは当たり前です。相沢さんはその時よく考えずに、やはりキメラができたことがSTAP細胞の多能性証明なのだから、そんなことしてキメラを作っても無意味でしょと言うコンテクストに沿って反論されたんでしょうね。特に彼が直前まで携わっていた検証は小保方細胞でキメラが再現できるかという仕事でした。ここにntES論を持ち込まれたら誰でも意味が分からないでしょうね。
理研は特許を申請しています。その趣旨は論文の記載に沿ったものだ。論文に書かれている通りの現象が再現できなかったら特許申請を維持していると大変な損害を被る。できなければ取り下げなければならない。今はどうかは知りませんが、当時は論文のコンテクストに沿って現実との乖離を理解しようとしていたことは当然です。
でも我々のntES論はそういうものではありません。若山さんは何度もキメラ作成を試みてできないことを確認している。恐らく写真にあるようなナイフ切り分けでもできないことを確認しているはずです。
小保方さんの細胞はキメラのできない細胞なんです。若山さんにとってそれは科学的事実です。相沢さんは論文に沿って考えているし、それが仕事ですから、キメラは出来たと書いてあるというところから離れることはできません。でも、若山さんは2011年の10月頃にできないと確認し終わっているんです。我々はその若山さんの確信に沿って彼が何をしたかを考えている。論文なんてこの頃書かれていない。過去を知りたかったら過去の人になり切らないといけない。笹井さんの論文なんて存在していません。ここにあるのは若山さんの意思だけです。
小保方さんの細胞はOct4-GFPを大量に発現しています。後にはノフラー氏とか関さんが自家蛍光だなんて宣伝をしまくって世間を過った方向に連れて行こうとしましたが、ど素人じゃあるまいし、電子顕微鏡の自家蛍光識別もしない専門家がどこにいるでしょうね。顕微鏡下でよく光ってるねと言った若山さんがフィルター切り替えすらしなかったと馬鹿にしているのでしょうかね。それとも自家蛍光は6時間程度しか続かず、ずっと光ってることの分かるライブセルイメージング実験が最初若山研で行われているのだということすら聞いてなかったのか。
今、丹羽さんの論文でGOFマウスのGFP漏れ出しが報告されました。これは内在性Oct-4が発現していないのにOct4-GFPが発現する現象です。丹羽さんの検証論文以前には誰も知らなかった科学的事実です。自家蛍光だ、酸浴させると内在性Oct4が発現することもあるのだなどという机上の空想を述べる人はいましたが、誰一人、GFPだけが発現するなんて事態を予想した人はいません。小さな新事実ですが丹羽さんの発見なんですね。
このことの意味を論じる人は知る限りありませんが、GOFマウスを開発した人々にとっては研究課題になってるはずですがね。通常の使い方ではGOFマウスは内在性Oct4を発現させるプロモーターが働いた時に同時に同じプロモーター下にGFPを発現するように設計されている。酸浴させ、亜致死下に置いたら、GFPだけが発現するなんて初めての知見です。
歴史的に考察するというのは、この知見は今は知られているが、当時は知られていなかったという地点に想像力を働かせて戻れるかということですね。関さんもノフラーも知らなかったことです。知らなければ本物か自家蛍光かしか推測ができない。彼らにとっては丹羽さんの発見は思いもよらないことでしたね。専門家だから専門領域に関する主張が正しいなんて保証はありませんね。特に自然科学では知られていないことの方が多いんですから当然です。専門家は現時点で分かっていることの範囲内で解説ができるということだけです。
重要なことはGFPの漏れ出しなどという現象があるかもしれないなどとは若山さんも、小保方さんもこの時点では知りません。「よく光ってるね」と言ったんです。それは自家蛍光だよとは言わなかった。その代わり、6時間で消える自家蛍光を取り除くために一週間に渡るライブセルイメージングを撮影した。若山さんは自家蛍光なんてこの頃考えてもいませんね。この実験は笹井研での映像以前に若山研で行われていることが手記に書かれている。手記も読まないでこの事件に関して何かを語るなんてをこのことですね。関連する文献は全部読まないといけない。そして眼光紙背に徹してからものをいうものです。
若山さんがこの細胞は一体何なのかと考えたとしたらそれは何か奇妙なことでしょうかね。後の論文を読んでそのコンテクストの上でしか物事を見れない不自由さを背負っていては歴史は見えないでしょう。後の論文は後にそうなったので、この時には姿もないものです。あるのは若山さんの好奇心だけですね。
彼は小保方さんのためにもう少しこの細胞の性質を見極めてやろうとしたんでしょう。無論、彼自身の好奇心もあった上に、彼は小保方さんをヴァカンティの手元から奪いたかった。いたく気に入ったんですね。4月に腰かけて小保方さんが渡米できるようになって帰ろうとしたときに自分のラボに誘った。手記も読まないでどうしますか。手記の記述は小保方さんがその後なぜ若山研の客員になったのかをちゃんと説明しています。若山さんが誘ったからこういうことになった。誘わなかったら彼女は米国で研究していたでしょう。こういう裏事情も知らずにこの事件を語ろうなんて愚かしい。
彼女はキメラができなかったのでヴァカンティの許に帰ろうとした。できなかったからESで捏造するなんて、Oct4-GFPがあんなに光っているのにそんなもったいないことをする研究者はいないでしょう。ティシュー論文や、博論段階では何十個のスフィアに一つという細胞であったのに、若山さんのところに来て酸浴実験をしたらどんどんできてきたと思い込んでいる。本物と信じ込んでいるGFP蛍光を見ているのにどうしてそれを捏造で台無しにするなんてことがありますか。
この点に関しては若山さんも同じです。若山さんもGFPの漏れ出しなどというアーティファクトは知りません。内在性Oct4を発現する細胞がたくさんできてきていると思っているんです。
小保方さんは渡米してその細胞の性質を見極めようとした。若山さんはちょっと待ってと引き留めたかったんです。米国に帰らずにもう少しここでやりなさいと。
相沢さんはntES論をあの時点では一蹴しました。今はどうか。いまでもこの問題は根が深いと思われますね。一度自分のntESの材料にしてみようと思いつくのはそれ程むつかしくはない。できてきたキメラが普通のntESとどう違うかを調べてみようとする発想です。でもここには相沢さんの言った、方法論上の問題がありますよね。論文はキメラができたことを主張している。その論文から今離れるわけですから、相沢さんが一蹴した根拠はそれなら消えているかというと、消えません。特に最終的には胎盤貢献が違うのではということになったんだけれども、ではコントロールとしての普通のntESの胎盤は既に解明しつくされているのかという問題です。ntESの胎盤異常はとても有名な研究課題です。どちらもはっきりしないような問題ではコントロールが取れないではないかという意味においてなら、相沢さんの指摘は正しいでしょうね。そしてそれが若山さんの致命的な誤認の原因になった。
こういう風に推測してみる。
①小保方さんを山梨に連れて行きたかった。
②GOFのGFP漏れ出しは当時誰も知らなかった。若山さんも小保方さんもたくさんできてきていると誤解した。
③若山さんは小保方細胞の性質を調べるためにその核を使ってntES化した。
④違いは胎盤貢献ではないかと思い込んだ。
⑤しかし、胎盤貢献に関してはコントロールとしてのntES側がまだ研究途上で確定事実がなかった。
⑥②の誤解からそのntES化はただのCD45陽性細胞の核移植結果となってしまっていたが、若山さんは気づいてなかった。
⑦結論的には彼の小保方細胞核を使ったと信じていた現象は只単に自分のntESの性格であったに過ぎなかった可能性がある。もしそうなら自分でやればいい研究だったということになる。
⑧しかし、丹羽論文が出る前にそのことに気づくことはできない。彼は彼なりに自分の研究にたくさんの疑問を抱いていたはずである。
⑨スタンダートなプロトコルでキメラが出来てないことは彼がリクルートのためについている軽い嘘にすぎなかったが、自分の行っている研究は本物であって、自分の本当の研究を隠すために嘘をつき続けていても後のイクスキューズはできる。
⑩しかし、自分の行っている研究に何か勘違いがあったら、それは小保方さんに対してついている嘘のイクスキューズをも失ってしまうことになる。
⑪何も知らない笹井さんが若山さんの研究成果を使って査読対応実験で調べたレター論文の実験は彼を震撼させたかもしれない。
⑫若山さんは2013年の8月にレター論文の原稿を読んで、自分でも分からない論文になってしまっていたと、笹井さんに責任著者を降りたいと申し出た。何か自分の間違いに気づいたかもしれない。それは相沢さんの言った方法論上の瑕疵だったかもしれない。
他方、遡って、ヴァカンティは論文が出るまでは自分のところから小保方さんを離さないと言った。では論文は書かせないといけない。あちこちにぶら下がったまま忘れられていく論文が大半なんですから、取り敢えず最終的にはヴァカンティの主催のティシュー論文でぶら下がったままにすればいい。
案の定、ネイチャーはリジェクトした。だったら次はティシュー誌に挙げて置いたら約束は果たされて、小保方さんは自分と一緒に山梨大に来てくれるので無いといけない。約束じゃないか。
でも、デイナのニューヨーカーへの寄稿文によると、ヴァカンティは低いバーを飛ぶつもりかと小保方さんを励ました。なぜか。キメラが出来ていると嘘をついているままだからだ。キメラが出来ているのにノーベル賞級の発見で無くてなんだ。ヴァカンティでなくても誰でもそう思いますよね。若山さんの誤算ですよね。薬が効きすぎてしまってる。でも、歴史的視点を失わないでいればこのときここで行われている実験を世界中で知ってるものは10本の指でしか数えられないほどの狭い範囲だった。それが先進国中に知れ渡るほどの問題に発展するとこの時点で予測した人はいたでしょうかね。ヴァカンティさえごまかせたらなんか小さく丸め込めそうでもある。いざとなったらああ、あれはESコンタミだったみたいと。
C. 129/Sv carrying Rosa26-gfpa. AC129の実験とTCR再構成調査以外の細胞追跡法(「僕のマウス」証言)所謂「僕のマウス」が登場するのは2014/6/16の若山さんの記者会見ですね。「僕のマウス」を渡したと証言した。ところがそういうマウスを渡したという実験ノート等の記載証拠は全く無いどころか、論文には明らかにB6側のGFPヘテロ記載のマウスしかない。実際の実験を担当した共著者である若山さんが論文にヘテロだと書いてあるのに今まで一度も小保方さんに注意していない。今頃何を言い出すのだというトンデモ主張である。それを桂報告は確認もできないまま諸幹細胞等からGFPヘテロが出たからと言って、小保方さんが太田ES等を使って捏造したというストーリーにしてしまったのである。警察もまま無理な立件をすることもあるが、これほどの馬鹿なことはしないですね。「僕のマウス」渡したんですと主張したら、はい、その記録を見せてくださいとまずは尋問過程で事実を確定させていく。この桂報告書は最初の時点から証拠無しの前提なのである。それどころか論文にヘテロと書いてあることの経緯が何かということすら調査していない。
これはよほどのことですよね。万が一殺人事件に巻き込まれて警察にこんなことされたら誰でも殺人犯にされてしまう。無論、事件の裁判なら弁護側と検察側で証拠の能力検証が行われるので、少なくとも事実認証に関してこんなことはありえないが。この事件は裁判ではない。第三者委員会が調査した調査結果なのである。
「僕のマウス」を渡したんです。ノートの記載はしていないが僕を信じてください。論文に小保方さんがそういう記載をしていることは知らなかった。彼女はマウスのことは詳しくないんです。という感じで、ああそうですかとなった。小保方さんに、確認もしていない。ホモかヘテロかは外見では見分けがつかない。論文になぜヘテロ表記したのですかと聞いたらそういわれたと答えたと思いますね。マウスに詳しくない人は言われたとおりに書くのが普通ですね。最初の成功キメラはGFPヘテロのF1でしたよね。それは実験ノートに書いてあった。それが分かっているのに二回目が「僕のマウス」であることはそのまま信じた。
「僕のマウス」を渡したのにヘテロマウスが返ってきたと主張しているのですから、何より大事なのは「僕のマウス」を渡したという証拠です。最初の成功マウスはヘテロマウスを渡したらヘテロマウスが返ってきてるんですから、二回目もそうじゃないのかねとすら問うてない、というより気が付きもしていない。
(「僕のマウス」の初出)所謂「僕のマウス」は記者会見で出たものですが、このマウスらしきものの初出は2012年の5月頃です。若山さんはFLSのキメラを作ってそのキメラのジャームライントランスミッション確認実験を行った。キメラは20日で生まれますが、子供を産めるように成熟するまで50日かかる。その後交配して20日後にキメラ子が生まれる。キメラ移植からほぼ90日後です。
FLSの実験は1/31にFLS1、2/2にFLS2~8の二日間行われた。小保方さんは1/23に初出勤している。それまではハーヴァードで仕事をしていた。以下謝金票の再掲です。
若山さんが後にあれは「僕のマウス」だったと言い出した赤ちゃんマウスを数匹渡されたのは出勤日かその翌日ですね。インキュベーターで1週間かかりますからね。研究者は土日無しみたいなものですからこのときの出勤がどうであったかは分からないが、ぴったり1/31の開始に間に合うようにすべては段取りされていたということです。
因みに彼女が12/27テラトーマを切開したのは1/24だと証言されています。4週間後です。彼女はティシュー論文と博論は6週間で切り出し、アーティクル論文では博論のを使ったから博論の時のままの記述で、6週間でかつNOD/SCIDだと書いている。ヌードマウスではない。永田龍平衆議院議員が指摘しましたね。12/27テラトーマはヌードマウスでの実験で、4週間後の切開ですが、HE染色しただけで免染しなかった。おかしいと思ったからです。後に調査の時小保方さんはこのおかしいと思ったということを言い出せなかった。誰かを疑うことになるからですね。これが言い出せなかったから写真を間違えたと嘘をついたんです。それで話がこじれた。しかし、調査チームが既に偏向していますからね。彼女は本当にキメラができたと信じていますから、そういうことは言わなくても真実は明らかになると思ってたでしょうね。
若山さんは小保方さんが博論の写真を使ってたと聞いてあり得ないと思い態度を翻したと証言していますが、テラトーマの上からできたばかりの幹細胞を注射したのは自分ですから、小保方さんがES混入を疑ってあのテラトーマを使っていなかったのだと知ってショックだったでしょうね。あのころから疑われていたんだと。山梨大に助手で来ないかと誘われて、即答できなかった事情とも関係あるかもしれない。
ともあれ、幹細胞は若山さんは3,4回の植え継ぎで樹立判断をしているようです。2週間程度の後でしょうか。FLSの樹立です。ここから幹細胞のキメラ実験に入る。
その日を2/15だと設定すればその90日後は5/15だ。5/15前後に若山さんは小保方さんにGFPが半分にしか来なかったと言った。それはどの実験なのか。
2Nキメラはリシピエントの胚由来のキメラも生まれますから、これらを兄妹交配するとGFPが来たものが分かる。一つの株でたくさんのキメラ胚を作るので、キメラもたくさん生まれる。その一つにでもGFPが来たらジャームライントランスミッションは有りですね。無いことを証明するためにはすべての可能性を虱潰しにしないといけませんが、有ることの証明は一つあったらいいんですね。
以下が2Nの結果でした。全ラインyesですね。
若山さんは全部に来ないといけなかったのに半分にしか来なかったと言った。これも不可解な発言ですよね。これは2Nの実験ではあり得ませんね。雌雄ともに配偶子がリシピエントのキメラも含まれているわけですから全部に来るというケースはない。4Nの実験ですよね。
以下がそれです。
4Nキメラは全身がドナー細胞由来ですから配偶子もドナーです。この配偶子に生殖能力があるか無いかを確かめるのがジャームライントランスミッション実験です。では2Nと同じく兄妹交配させればいい。ところがここには書いてないが228個のキメラ胚から生まれてきたキメラ52匹の全てが雄だったんでしょ。この実験は無論若山さんが一人で行ってデータだけを小保方さんに後から渡しているものですね。
このSTAP-SC#1~#8ってFLS1~8のことですね。これは若山さんが放医研に調査に出して全ライン雄と発表したものですよね。雌が居ないんだか4Nキメラ子同士の兄妹交配はさせられません。既述していることですね。では一体メスはどこから持ってきたのか。
桂報告書によると若山さんは戻し交配したと言ってます。通常戻し交配というのは実際の親に掛け戻すことです。彼がロックフェラー大学で作っていたB6のCAG-GFPホモマウスからそのGFPだけを129/Sv(GFP無し)に移すときに使ったような手法が戻し交配です。若山さんはこの時のドナーは「僕のマウス」を渡したと言ってるんですから、本当に"戻し交配"なのなら雌の129/Sv-CAGホモを持ってくることになる。
でも、親にCAG-GFPホモのを持ってきたらキメラにジャームライントランスミッションがあったのかどうかはGFP蛍光確認では調べられませんね。全部光ってしまいます。
ジャームライントランスミッションの確認のためには、CAG-GFPの無い、しかし、生殖能力がちゃんとあると分かっているメスを持ってこないといけない。で、CAG-GFPの無い129/Svを持ってきたということですが、この場合"戻し交配"とは言いませんね。これはワイルドタイプの無関係な背景のメスでもいいわけです。この場合だとはっきり"戻し交配"と言わないことは分かりますね。同様にGFP無しの129/Svのメスであっても"戻し交配"とは通常は言わない。この言葉は調査に対する尋問への言い訳対応の中で出てきた言葉です。小保方さんに対する説明時には無いものですね。
228個のキメラ胚移植の結果52匹の4Nキメラが生まれてきたがそのすべてがオスだった。彼はそれを不思議にも思わずに、4Nキメラ子にメスが一匹も居なかったので、キメラ子のジャームライントランスミッション確認実験をするときに、GFPの無い129/Svのメスを使ったと説明していることになるんです。常識的には全部オスだということが彼にとって何も不思議ではなかったから、実験を続けているだけでしょう。
我々のntES論ではFLSの元となったたくさんある中の一つのntESがたまたまオスだったもので、それを8株に分けたものがFLSとして小保方さんに渡されたものですから、GFPがヘテロなのは若山さんには分かり切っていたことだ。そのジャームライントランスミッション実験に129/Svを持ってきたら"戻し交配"だということになる。なぜなら、若山さんがntES化させるために小保方さんに作らせたSTAP細胞の材料は129/Sv x B6-CAG-GFP(岡部マウス)だからです。彼は「僕のマウス」を渡したということが嘘であることを"戻し交配"という言葉を使った時に苦し紛れに告白してしまっているんです。
実際に実験に使われたのは成熟した26匹ですね。4Nキメラで、しかも全部オスですね。若山さんが渡しているマウスは129 x B6-GFPです。精原細胞から減数分裂で129とB6GFPの二種の精子に分かれる。ここに129のメスを持ってくると、GFPの有るものと無いものと半々に生まれてくる。当たり前です。上表では全部Yesになっていますが、キメラは最低2匹いますから確率的には全部Yesでもおかしくはない。2匹のうちの1匹でも光ればYesです。
実験そのものは岡部マウスとのF1での小保方細胞核使用ntES化の実験のシリーズとして何もおかしくないものです。
ヴァカンティ氏が米国特許仮申請をした頃に、若山さんが、小保方さんに半々にしか来なかったのが変なんだと吹き込んだ。それはヴァカンティ氏に対してあれは何かの間違いだったという言い訳のための伏線だったんですね。何か、マウスの交配ミスがあったのだという言い訳です。この頃まだ理研でのネイチャー論文なんて書かれていません。このFLSのキメラ実験なんて三誌論文には無いものです。
ネイチャーはリジェクトされたんだからヴァカンティさんは小保方さんの論文をティシュー誌に載せて置いて、一年後に進展が無ければ仮申請は引っ込めたらいいんです。小保方さんは山梨に連れて行っていいんでしょ。そういう約束だったじゃないか。
他方で、ntES化の実験結果はまだ若山さんを魅了している。若山さんが何かこの研究に関して捏造を行うということは常識的にはあり得ません。彼は既に功成り名遂げた学者でノーベル賞を待ってる人なのでそんなことをして得が無い。又何か大発見したんじゃないかとワクワクしてるだけです。小保方さんと一緒に若山研でもう一度何か出来るかもしれないと夢見てる。
ここに何かしら、GFPの漏れ出しなんかも含めて、いろいろと大きな勘違いがあったことと、もう一つは小保方さんのリクルート絡みでヴァカンティ氏に対して策を弄している。これが思いもかけない理研の参入という事態に至って、若山さんは窮してしまったんですね。逃げ場がない。論文が落ちてくれることを願いつつ、通ったらどうしようかと考える。それが太田FESのコンタミストーリーです。
(小保方さんの+/-)専門家の間ではヘテロ表示を+/-と略記する。小保方さんが自分のサンプルに+/-と書いているものが以下です。木星リスト103,109,111,114番です。
小保方さんは若山さんからこの時に本来ならGFPが全部に来るはずのマウスを君に渡したんだぜと刷り込まれているんです。だから、若山さんが記者会見で突然「僕のマウス」を渡したと言われて心当たりがあったからこの件に対して反論できなかったんです。そういえばあの時そんなこと言ってたわと。でも違う細胞が返ってきたということに関しては否定しましたね。渡されたマウスで作った細胞をお返ししたと。
因みにES+/-は後にそう命名されたFLSのことだとはっきり分かりますね。小保方さんは5月頃に若山さんにそう言われて後に再凍結したラベルに+/-表示を加えているんです。ESは学生にもらってGOF-ESしか持っていませんから、ES-likeの意味でESと書いていた。129 GFP +/-も同じですね。彼女F1はB6にGFPのあるヘテロだと思っていますから、129GFPと書いたら129B6と書いているのと同じになる。当時紛らわしいものがなかったからこう書いている。129F1GFPは紛らわしくなりかかっていた時期かもしれませんね。仮に129/SvのGFP入りの実験が始まると以前のFLSはF1と入れておかないと識別できなくなる。この114番はその2となっていてその1が無い。たぶん件の95番がそうではないかと思いますが、先に2を凍結して、これを1に書き換えるつもりが渡米するときの多忙でそのまま以前のラベルで再凍結したものかもしれないが、その辺りは分からないですね。ただ、そもそもヘテロだと思っているところにホモだった筈なのにヘテロだったよと言われて、最初からヘテロだと思っていたけどやっぱりヘテロだったんだという意味で+/-表示しているんですね。本来なら書かなくてもいいくらいの情報だ。まんまと刷り込まれている。
若山さんは3/5前後には生まれたキメラが全部雄だと知っていた。そしてキメラが成長するのを待って5/15前後にジャームライントランスミッション結果を知らせるときに、「僕のマウス」の情報を小保方さんに刷り込んだ。
小保方さんの最初のネイチャー投稿論文のリジェクトは4月中です。まだジャーライントランスミッション実験の最中でしょう。そしてヴァカンティが米国特許仮申請をしたのが4/24です。
ここに「僕のマウス」ESの樹立開始日が2012/4/19である謎が重なる。これは件の129B6F1ES-1です。これによってAC129とFLS-Tが捏造されている。若山さんはMTAの添付資料リストにこの樹立開始日を2012/5/25と書いていて1か月強の差がある。
この頃又胎盤が光るといわれて胎児胎盤を渡される経緯もあって、このキメラの背景は明確には誰も語っていない。
更に4月のネイチャーリジェクトを受けて西川さんのTCRアドヴァイスがあった。CD45とSTAP細胞からは簡単にTCR再構成の全バンドがでた。しかし、幹細胞に関しては若山さんはテクニカルスタッフの二人の内の一人に任せ、小保方さんにやらせなかった。結果は全バンドは出てないという意味では無かった。小保方さんがやりなおしても無かった。そんな筈はない。ただSTAP細胞を培養しただけのポリクローナルな細胞集団であるはずだ。
出来事の目白押しした時期ですね。そしてAC129の実験が始まった。
実はntESキメラを作るのには事前にクローン胚に入れて3.5日の胚盤胞を取り出した後に中のインナーセルマスを取り出してES樹立します。一週間から半月位多くかかります。5/15は5/末から6月初頭である可能性まで考えておかなければなりません。
- 2019/09/06(金) 20:48:34|
- AC129
-
-
| コメント:0